犬の肉球には大きく3つの役割が課せられているとされています。
ひとつは歩行時の衝撃を和らげる働き、人のシューズの役割を果たします。これは、肉球の表面は厚いゴムのような皮膚でできており、その内側には脂肪の塊があり、衝撃を和らげるような構造でその役割を果たしています。
また、歩行時の衝撃緩和の他に、足音を消す機能も有することになります。前出の柔らかさと、肉球間に毛により足音を消すことができるようになっているのです。この機能は、野生時代の生活環境から備わったものです。
次に、肉球にはエクリン汗腺と言う犬の体では唯一の「汗腺」が存在します。犬の体で汗をかくことができるのはここだけ。ほんのわずかですが体温調節の機能を有していますが、この汗腺に与えられた役割は、体温調節機能としてより汗によるマーキングとされています。
排泄の後に地面をひっかく動作は、排泄物に土を掛けることのみならず、排泄物とともにその上の土にマーキングすることと考えられています。
最後に、感覚器官としての機能です。肉球の内側には多くの神経が分布しており、五感のうちの触覚の一翼を担っています。この肉球で触れることにより、感触、温度、圧迫、痛覚などを感じ取ることができるようになっています。
この肉球は、以外に弱い面があり、また再生には時間がかかります。
このため、ケガに注意することはもちろん、長時間の運動などの後は、相当傷んでいることを認識する必要があります。
特に、室内犬の場合は肉球に負担のかからない環境にあるため、皮膚が薄く内側の脂肪も柔らかい状態となっていますので、日常に行っている運動より多い運動やアウトドアで走り回った後は、よく観察し、場合によってはケアしてあげることも必要となります。
日常生活で気を付けて欲しいのは、アスファルトが暑いうちに散歩に連れ出すこと。人が裸足で暑いアスファルトの上を30分ぐらい歩くことを想像してください。火傷状態になったら散歩どころか日常の生活にも大きな支障を生じてしまいます。
犬には散歩が付きものと単純に考え、犬の立場になって考えないと意外に気がつかないものです。
肉球の手入れには、爪を切ることと保湿剤を塗り込むことが代表的なことです。
室内犬の場合は、爪が伸びたままの状態では、爪が邪魔して肉球がうまくフローリングを捉えられません。伸び過ぎた爪は、カットした方が生活しやすいとされています。
なお、爪の内側奥には神経がありますので、爪切りの際はこの神経を切ることがないよう注意が必要で、最初はプロのトリマーの方の指導を受けるのも無難な方法と言えます。
肉球は、人の目線からは見えにくい部分ですが、大切な機能を有している部分です。飼い主さんの十分な配慮をお願いします。

爪切り
犬の爪は人間の爪と形状が違いますので、専用の爪切りが必要となります。
本分にもあるように、深爪して神経を傷つけないよう、爪を切る際は十分に気をつけてほしてと思っています。
ここに紹介する「爪切り」は爪切りの際の爪割れを防ぎ、また深爪し難い構造となっています。切れ味も良いので、愛犬の負担もなく爪切りができるよう配慮されたものです。
プロも認める使い心地
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